うつ病から復職した自分の経験を生かし同じ病気で悩む人の力になりたいと思い、ブログを書くことにしました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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いつかは晴れる IT業界に勤める営業マンのうつ体験記
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| HOME | 2011.01.07 Fri私たちの世界はふたつある
私たちの世界はふたつある。
実は世界はふたつ、もしくはそれ以上あるのです。 私も、世界はひとつだと40年間信じていました。 しかし、うつ病を発症することは今までの世界とは違う世界に迷い込んでしまうことなのです。 村上春樹氏の長編小説『1Q84』のようにドラマチックでも幻想的でもない世界です。 それも突然その世界に迷い込むことがあれば、その違いに気付きますが少しずつ少しずつ世界は 変わるのです。 私の場合も、最初は本の少しの違和感でした。 少し疲れる、少しイライラすることが多くなる、予想外のトラブルが起こる。 そしてその世界は次第に大きくなり、部下を叱る回数が増える、心配事が増える、知らない情報が 多くなる。 更に進むと、家族と話す時間がもどかしい、ラジオを聴きながら寝ている、新聞を買っても読まない。 もっと進むと部下や上司と話すのが億劫になる、仕事が難しくなる、常に忙しくなる。 今でも覚えているのは、うつ病発症前に会社が合併して大混乱したんですが半年経って部下に 合併で会社の諸制度が変わっていつまでたっても会社が落ち着かないと言うと部下は 「もうだいぶ落ち着いて慣れましたよ。」と応えたのです。 その時、なぜか慣れない自分に気がつきビックリしたことを覚えています。 更に進むと会議資料を作るのに2時間でできたものが5時間くらい掛かるようになっていきました。 毎週の作業なのですが少しずつ時間が掛かるようになり、そのことも後からわかったことで 当時は長くなっている意識がありませんでした。 次第にミスが多くなったり、新しい社内制度が理解できなかったり、社内の人と話すのが 億劫になったり、上司の指摘が厳しくなったりしました。 好きだったゴルフをする気力も無くなり、酒を飲みに行く相手もいなくなり、家でも下の子が 生まれたばかりでつまらぬ仕事の話もできませんので、どんどん自分を追い込んでいきました。 次第に同期入社の友人や信頼していた前の上司にも相談したくてもどう相談したら良いか わからなくなっていきました。 休職してからは、会社を辞めないと気がすまないと思い出し、うまく喋ることができなくなり、 薬を飲んだかどうかもわからなくなり、多くなった薬の飲む種類や錠数もわからなくなりました。 散歩をしても仕事や人間関係のことがひと時も頭から離れず、特に人間関係を悪くした自分の 行動を何度も何度も一から考えて十まで考えるとまた一まで戻って後悔する、そんなことを数ヶ月 繰り返していました。 世の中もすっかり変わり、リストラや失業、不況や貧困が町中に溢れ、不安は増すばかりでした。 医師からは、うつ病とはそういう病気だと言われても、私はうつ病ではなく、性格なのだ。 病気ならば治るかもしれないが、身から出た錆、どうすることもできないとさえ思っていました。 また、自分は論理的に物事を考えると思っていたので、論理的に出口を探そうとしても自分が 悪い現実を理解するだけでした。 その後、入院までするわけですが、治療の甲斐あって1年くらいしてから病気が治れば復職できる かもしれないと思えるようになりました。 それも突然ではなく、3歩進んで2歩さがる、本当に少しずつです。 食事が楽しみになった。 ケーキがおいしくて好きになった。 マンガ単行本のシリーズを一気に読んだ。 映画に集中できた。 音楽が新鮮だった。 スイカがおいしかった。 自転車を買いたくて買った。 音楽プレーヤーを買った。 ゴルフの練習に行った。 家事を覚えて家族の役に立った。 ジョギングの距離が300mから始めて3kmに増えた。 今思うと私にとってはうつ病の世界と現実の世界、ふたつの世界がありました。 このことを理解しないでいると深い地獄に落ち込んでいる世界がすべてになり、失望してしまいます。 実は身近な事例でこのことが証明できるのです。 他人から見ると常にガミガミ怒っているひとは、それほど怒っていない世界にいます。 イヤミを言い続けるひとは、イヤミを言っていない世界にいるのです。 仕事を真面目にやらないひとは、結構真面目にやっている世界にいるのです。 うつ病とは、この世界観の歪みを引き起こす病気なのです。 私は医師ではないのでこの話はすべて真実ではないかもしれません。 しかし、私から見た、うつ病の内側と外側を見た私の、私にとっての真実です。 この話はあなたにも当てはまるのでしょうか。 ここまで読んでくれてありがとうございます。 いつものことですが、できればこのブログをたくさんのひとに読んでもらいたいのです。 その中から、少しのひとで構わないので共感して欲しいです。 そして本当に良いと思ったら下のうつ病ボタンを押してくださいね。 また、なにか、聞いてみたいテーマありましたらコメントでリクエストしてください。 ![]()
テーマ:心の持ち方 - ジャンル:心と身体 Comment
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011.01.07 Fri 03:45 [ Edit ]
休職 Posted by ピカチュウ
こんにちは。この前は
励ましのコメント有り難うございました。 私は、2人の母親であるのと同時に、仕事もパートですがしています。 次男を出産後は、1年近く、休職していましたが、今、また、休んでもいいのか、とても悩んでいます。私が休む事により、収入は減り、会社にも迷惑がかかるのではないかと、…旦那にも、午前中だけにしようかと相談はしたのですが、それはそれで、仕事が溜まるので、自分はストレスが溜まり、会社には迷惑ではないかと。 どうすれば、いいのか 分かりません。
2011.01.07 Fri 16:19 URL [ Edit ]
決意 Posted by ピカチュウ
先ほどは、悩んでいましたが、夫に休職の話をしたところ、理解してもらい、思わず涙が溢れました。しばらくは、自宅で休養しようと思います。2回目の休職など考えてもいませんでしたが、健康か、仕事か、考えたら、まずは健康が一番なのかなと思ったのです。
幼い子どもたちのために、まずは身体を治したいです。世の中に私たちと同じ思いで苦しんでいる人たちは沢山いると思います。その辛さは本人にしか、分からないし、はたから見れば健常者のように見えるかもしれません。今回、休職するのにも、スゴく勇気がいりました。仕事を休む事で少しでも、ストレスから解放されたらと思います。
2011.01.07 Fri 18:39 URL [ Edit ]
私も同じでした。 Posted by コボです。
けんさんのブログに出合えて感謝しております。
>それも突然ではなく、3歩進んで2歩さがる、本当に少しずつです。 私も同じでした。 薬を服用しても、風邪薬や鎮痛剤のように即効性も無く、 昼間は起きているだけ。 夜は薬で知らぬ間に寝ているだけ。 ”生き地獄”状態。 ある日、家の中を歩いていて体が重い・・・。 体重が発病前に5㎏減ったのに、10㎏増えている・・・。 それから家の中を歩く。 ↓ 階段の上り・降り。 ↓ 夜に家の付近を散歩。(少し不安) ↓ 夕方に散歩。 ↓ 昼間に散歩の距離が増え。 ここまでが非常に長かった。 ブログは読めても”コメント”も出来ませんでした。 復職して8ヶ月目。ようやく仕事が理解できるようになった気がします。 今でも月1回の通院、就寝時には薬の服用はしています。 (予防の為にも一生の服用?) けんさんに頂いた「焦らず・ゆったりとした気持ち」のお蔭です。 この病、けんさんのブログを読んでいる方。 貴方だけではありません。 少なからず”同じ状態”になります。 辛いでしょうが読んで共感して下さい。
2011.01.07 Fri 19:02 URL [ Edit ]
Posted by 一葉
>特に人間関係を悪くした自分の行動を
何度も何度も一から考えて十まで考えると また一まで戻って後悔する …そぅなんです 私も全く同じでした(苦笑) 何度も何度もシュミレーションして まるで囲碁打ちのように 何十手先までも予想してみたり 挙げ句上手くいかず 反省→後悔→不安→自己卑下→叱咤→反省… の繰り返しでした 大事なエネルギーの無駄遣いで 全く地球にも自分にも 優しくない無慈悲な人間でした(苦笑) 感謝しようと思えば どこまでも感謝できます 反対もしかりで 不満を言おうと思えば いくらでも不満は言えますね 「色メガネ」ではありませんが 最近自分に言い聞かせているコトは 「信じるな、疑うな…確かめよ」です ※今回も深い内容の記事で 私の認識が追いつかず トンチンカンな感想だったら 申し訳ありません
2011.01.07 Fri 22:05 URL [ Edit ]
Posted by うるちん
こんにちは。
Posted by hikaru
けんさんの体験からくるお考えには、いつも多くの事を気付かされます。 本当にありがとうございますm(_ _)m けんさんの記事は、自分が書いたものではないのに、いつも自分にそのままあてはまることが書かれていて、自分の状態を客観的に見つめることができます。ありがとうございます。
2011.01.08 Sat 17:06 URL [ Edit ]
ずれていたらゴメンなさい Posted by ふぅ
けんさん こんにちは
何度も何度も読み返し、なるほど と思いコメントにきました。 今の私の場合、事実としてあろうがなかろうが、仕事が出来なくて陰口を言われ、あきれられている(と思い込む)世界があります。 日によってあっちの世界とこっちの世界を行ったり来たり・・・ 気を付けなければ自罰的な世界にどっぷりと浸かってしまいそうになります。 最近、私よりも1ヶ月ほど後に入職した人と話をしたんですが、その人が「職場の人たち・・・居ない人の批判ばっかりですよね」と言っていました。 私もそんな光景を見聞きするうちに、きっと自分も言われていると決め付けていたんだと思います。 それに、陰口を言う人は、あえて悪人を演じている訳ではなく、人とコミュニケーションをとるのが上手い世界にいる。(ちょっと嫌味っぽいでしょうか^^;)と考えると、かりに私の事を言っていたとしても、どうでも良いじゃないかとも思えます。 と、考えながらも、しっかりと自分らしく働いていけるんだろうかと日々不安です。 意味不明なコメントですいません>< 「何書いてんだかわかんないな~」と思ったらスルーしちゃってください。
2011.01.08 Sat 19:53 URL [ Edit ]
ピカチュウさんコメントありがとう Posted by けん
話す勇気、聞く勇気、家族を大事にする勇気、最後に休む勇気、実は大事にすべきことがしっかりしていれば
何も怖いものはありませんし、後悔することもありません。 理解のあるだんなさんを選んだあなたが偉い。
2011.01.08 Sat 20:09 URL [ Edit ]
コボさんコメントありがとう Posted by けん
私だけではないんですね。
みんな同じ気持ちなんですね。 安心しました。
2011.01.08 Sat 20:10 URL [ Edit ]
一葉さんコメントありがとう Posted by けん
> ※今回も深い内容の記事でトンチンカンな感想だったら申し訳ありません。
言葉足らずのところも理解いただきありがとうございます。 知っていますか? 上り坂と下り坂は同じ数なんです。 そのこころは 見方によります。
2011.01.08 Sat 20:12 URL [ Edit ]
うるちんさんコメントありがとう Posted by けん
そう思ってくださるうるちんさんが優しいだけです。
ありがとうございます。
2011.01.08 Sat 20:20 URL [ Edit ]
hikaruさんコメントありがとう Posted by けん
新しい褒め言葉発明ありがとうございます。
やっぱり皆さん同じ経験、同じ気持ちなんですかね。
2011.01.08 Sat 20:24 URL [ Edit ]
ふぅさんコメントありがとう Posted by けん
陰口結構じゃないですか。
私なんか世界に向けてYのじに悪口言われています。 でも、その悪口を止めようとしても他人なのでコントロールできないので無駄です。 言われても平気になるのは自分の努力次第ですので可能です。 気にしなくて済む方法はあります。 自分の中の他人に左右されない法律を守ることです。
2011.01.08 Sat 20:35 URL [ Edit ]
鍵コメPさんありがとう Posted by けん
返信遅れてごめんなさい。
気になるのは仕方がないことです。 でも、それはうつ病という病気の症状なのだということは理解することです。
2011.01.09 Sun 08:15 URL [ Edit ]
返信ありがとぅございます Posted by 一葉
>知っていますか?
上り坂と下り坂は同じ数なんです。 そのこころは 見方によります。 …この言葉も深いですね 確かに人の幸・不幸は 客観的な現実によるものや ソノ現実を一面から見て 決まるモノではありませんね その一面、一例の現実を どう受け止めて変えてゆくかによって 最終的には決まりますもんね けんさんが過去記事でおっしゃった 「強欲病」や「認知の歪み」… ないモノがあったらょり あるモノがなかったら そんなフウな考え方、とらえ方で 一見して不幸や苦しさと言えるモノを 「感謝や喜び」に変えていく… そんな作業をチョットずつ していけたらいいなぁと思いました モノコトは深くて実はシンプルなんですね 改めてしみじみと思いました また一つ大事なコトを 学び気付けて本当に嬉しいです 感謝致します ※私ゴトですが… 今日は長女の成人式でした 夜中からアチコチとバタバタしてて 疲れてましたが…υυ 親としてこんなに有り難い疲れはないですね 一生一度の幸せで贅沢な疲れでした(笑)
2011.01.09 Sun 18:21 URL [ Edit ]
一葉さんコメントありがとう Posted by けん
娘さんのご成人おめでとうございます。
自分を幸せにするのも不幸にするのも誰でもなく自分です。 幸せな自分を実現したいものです。
2011.01.09 Sun 21:36 URL [ Edit ]
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