最近は昔のドラマをレンタルビデオで借りて見るのが日課になっている。映画と比べると全体に費やす時間が長いが同じ内容が少しずつ変化していくものなので安心感がある。また、映画と違って2話目以降にははずれがないのも良い。
そんな中でスマップの仲居君が主役のドラマ版の「砂の器」を見た。昔世話になった警察官の赤井英和を殺してしまうんだが、その犯行と言い、その後の行動と言い、あまりにも間の抜けた犯人の中居正広扮する和賀英良にあきれてしまう。
だが刑事ドラマとして見るのではなく人間模様、犯罪を犯した理由、運命(ドラマの中では宿命と言うことばで表現されている)がテーマであることがわかり、稚拙な犯罪行為はどうでも良くなってくる。その苦悩をピアニストである仲居が作曲と演奏の中で宿命という曲を通じて表していく。
渡辺謙と永井大の2人の刑事のすごさが際立っており、刑事とは犯罪者の心理をそこまで読むのかと感心させられる。それも地道でよくある刑事ドラマのひらめきではなく、少しずつではあるが確実に真相を解明していく姿勢にこころを動かされた。また、いつの時も相手の人格を尊重する態度にも好感が持てた。
決して万人受けするものではないが、ドラマ化4回、映画化もされているだけの作品だった。主人公の生きることへのプレッシャー、感じるものがあると思います。
wikipediaより
『砂の器』(すなのうつわ)は、松本清張の長編小説。1960年5月17日から1961年4月20日にかけて『読売新聞』夕刊に掲載。同年光文社(カッパ・ノベルス)刊。
駅の操車場で起きた殺人事件を、東北訛りと「カメダ」という言葉を手がかりに追った社会派推理小説。特に傑作として高く評価されている。
社会的背景として当時のハンセン氏病に対する根強い差別を痛烈なまでに批判し、大きな話題を呼んだ。また、ミステリーとしては方言周圏論が事件の重要な鍵を握っており、地理学的・言語学的観点からも興味深い作品である。現在では時代変化によって、映像化されたように人間性による感情を押し出した方が作品として優れているとする評価もある。