いつかは晴れる IT業界に勤める営業マンのうつ体験記 2008年05月30日 いつかは晴れる IT業界に勤める営業マンのうつ体験記
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うつ病から復職した自分の経験を生かし同じ病気で悩む人の力になりたいと思い、ブログを書くことにしました。
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いつかは晴れる IT業界に勤める営業マンのうつ体験記
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プロフィール

中田健

Author:中田健
                       現在50才でIT系企業の営業と販売促進を担当しています。41才の時にうつ病になり、入院もしましたが約2年間休職した後に無事復職、現在に至ります。
 本々は営業マンで20年順調に過ごしていましたが、職場が変わったり部下が増えたりとストレスの多い環境だったと思います。
 今はすっかり良くなったのでうつ病を早く治す考え方などをブログで伝えています。

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「 2008年05月 」 の記事一覧
2008.05.30 Fri
うつ病から得るもの
一記事だけでもわかるように書いていますのでよろしくお願いします。

うつ病はひとから色々なものを奪う。健康、出世、金銭、家族、幸福感、充実感、睡眠、自信、仕事などなどひとによって違うが本当にそのひとにとっては人生や命を奪われた気持ちさえしてしまいます。

でも実際に奪うわけではなくそんな錯覚をしてしまうだけで、治ってからそのことに気づきますがそんな深刻に悩んだことさえ忘れてしまうのです。

わたしももっとも苦しい時期に担当医から「うつ病を経験して、そして克服したひとは人間に厚みができると言うか、ひとの気持ちを思いやることができるようになるんですよ。」などと言われてもとてもそんな気分にはなれませんでした。

わたしの場合、復職して5年が経ちます。今でも以前の状態を100とすると70くらいかなと思います。今でもたまに調子が悪くなることもあります。2月、3月には結構がんばってしまい、完全復活できるかなと思ったら急に無力感に襲われ1週間休んでしまいました。

でも、今はそうしたことも受け入れられるようになったというか、そんな気がしています。がんばりすぎるとうっちゃん(うつ病)が無理しちゃダメだよと教えてくれている気がします。

以前は異常に元気で毎日遅くまで残業して、部下にもそれを強要していました。「仕事を極める」それこそが価値観だった気がします。一生懸命やれば道は開ける、お客様の要望に応えるためには無理をするのが当たり前で社内の人間すべてが協力すべきだと思っていました。

飲みに行くことも日常的で週に3、4日は行っていました。土曜日は会社の先輩たちとゴルフに行き、日曜日はゴルフ練習場へ行き、家庭のこともほとんど顧みない生活を何年も過ごしていました。

ひとを褒めることもせず、欠点を直すことばかり考えている人間だったと思います。仕事を一生懸命こなしているのだから休みの日ぐらい自分の好きなことをして何が悪いんだと思っていました。それがうつ病のおかげで立場は一挙に逆転しました。とてもひとに注意のできるような器ではなかったのです。

あんな生活をずっと続けることが良かったとは今は思っていません。うつ病にならなかったら定年まで家に帰るのは夜中、酒の飲みすぎで体を悪くして、家族でご飯を食べることもなく、趣味もなく、何かに熱中することもなく過ごしたことでしょう。うつ病がわたしの人生を心配してくれて守ってくれたのだと考えるようにしています。

他人に自慢できる充実した人生ではありませんが、以前よりも生きることの楽しさ、ひとに対するやさしさを持つことができるようになったのではないでしょうか。

今うつ病のかたの苦しさは共有できませんがいずれみなさんもそう思えるようになってくれたらと祈ります。


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テーマ:モノの見方、考え方。 - ジャンル:心と身体
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2008.05.30 Fri
うつ病は錯覚を見せる
一記事だけでもわかるように書いていますのでよろしくお願いします。

うつ病の経験のある方はわかると思うが、なぜここまで運がないのか、なぜ自分はこんなに嫌われているのか、なぜ自分はこんなに存在する価値がないのか、なぜ自分の将来はこんなにも希望がないのか、なぜ家族に迷惑を掛けてまで生きていかなければいけないのか。

私ももう営業予算は達成できない、がんばってもがんばっても達成できない、今までだったらそれを打破するアイデアが浮かんでいたがたまたまうまくいっただけで自分の能力だと思い込んでいた。あー、もうだめだ。予算会議の言い訳も考えられない。

お客様のところに行ってもトラブルばかりだ。まったく言い訳のしようがない。会社のみんなも非協力的だ。あー、あんなにお客様とうまくいっていたのはたまたまだ。このトラブルは自分には解決できない。

いっそのこと会社を辞めてしまおうか。しかしそんなことをしたら年収が半分になってしまう。再就職するにしても今と同じ仕事はできない。そうするとまったく違う職場で年下の先輩に叱られながら慣れない仕事をしなければいけない。それどころかそもそも再就職なんてできるのだろうか。とてもうまく面接を切り抜ける自信がない。通院している事実を隠し通せるのか。だめだ、ばれるに決まっている。

再就職できなかったり、できても年収が下がったらマンションのローンが払えない。そうするとアパートか何かに引越ししなければいけない。そんな惨めなことに堪えられない。子供たちはどう思うんだろう。

うつ病の時はこんなふうに考えていました。そしてなぜこんな酷いことがいっぺんに起こるのだろう。でも治ってしまうとこのような考えはきれいさっぱりなくなってしまいます。なぜ?と思いますが本当に無くなってしまうのです。

実は前述の考え方は論理的でなく、可能性だけの話なのです。転職したら年収があがってしまう可能性もありますし、トラブルも解決できます。営業予算が達成できなくても、そういうこともあるし、個人事業主ではないので組織で解決すれば良いのです。だいたい自分以外のものに責任を転嫁することもできるのです。

うつ病はこのように脳の本来の柔軟さを奪ってしまう病気であり、それこそが恐いのです。だからあんなに真面目で仕事ができるひとがなぜ自殺してしまったんだろうなどということになるのです。

あくまで錯覚を見せているだけで心配する必要は決してないんです。こう言ってもうつ病のひとは自分だけはその例に当てはまらない。自分は本当にだめなんだと思うのです。病気が性格を変えるということがあるんです。足を骨折したら歩けませんよね。それと同じで脳の病気ですからまともな考えができないんです。足を骨折しただけでも気持ちが暗くなるのですから脳の病気なので暗くなるのは当たり前なんです。

今、うつ病のあなたにできりことがひとつあります。理由はわからないがこの最悪の事態はうつ病のせいなのだと思うことです。


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